優れたケアプランを作る事とケアマネとの相性は別物
良質なケアプランを作成できても利用者や御家族、現場職員に受け入れてもらえないと勿体ない。
ケアプラン作成に必要なこと
ケアプラン作成には、大まかに以下の2点が不可欠です。
- 利用者及び家族の希望・要望
- 医師や看護師、介護士など関係する他職種との協働作成
他にも多々ありますが、割愛します。また、入所系と通所等の在宅系でも若干異なりますが内容の殆どは同様と捉えても差し支えないと思います。
上の2点をおさえた上で作成されるケアプランは実に7種類に分けられます。
- 総合方針
- 長期目標と短期目標
- 週間スケジュール
- 会議録
- 利用者の利用経過
- 月間計画
- 費用等
等々。
施設や事業所によっては、
2や3を介護士の方が原案を作る→ケアマネがチェックしサインする
という方式をとっている所もあります。
その場合、現場の意見がサービス内容に反映されやすい
反面、介護士の方々の業務負担が増えてしまうことが多くなっています。
ケアマネは偉い?それとも孤独?
一昔前のケアマネさん達の中には「偉ぶっている」など様々なネガティブな事を言われる人が多くいました。
実際には、短時間で複数の職種から出される情報や意見をまとめ上げて利用者の自立支援に向けた方針を立てなくてはならない重責などによって自然に堅い態度をとってしまう方が多いようでした。
(中には本当に利用者や家族の意見、事業所等の情報を無視してご自身の見当だけでケアプランを作った方もいたようですが最近は殆ど聞きません。)
は、こちらです。
ケアプランの善し悪しとケアマネとの相性を切り離して見ることで介護を受ける(する)ための気持ちは大きく変わる
好印象のケアマネに多いタイプは、聞き上手と着地点のはっきりしている人
「聞き上手」なケアマネさんは段階的で双方に無理のかからないケアプランを作る
利用者や家族の方から希望や困っていることを聞く、
介護士さん達から援助している際の様子で気付いた事などを
引き出すほかにも「聞き上手」なケアマネさん達は現場に関わる
人達を引き込み見方にすることが上手です。
(いらすとや さんのイラストから会議やコミュニケーションの理想イメージとして借用)
そして、利用者、御家族と介護員の双方が無理せずに「出来ること」を増やしたり、
長続きさせたり出来るような目標とサービスを提案します。
また、そのような「聞き上手」なケアマネさんは、結構はっきりと分からないことを「分からない」と即答します。
その代わり、すぐ後に「○○さんという△△に所属している方が詳しいから×月×日までに聞いて調べてきます」など解答を出来そうな人に聞く等の具体的な回答を約束しています。
この返答によって利用者や家族の方の殆どは、その次からもケアマネさんに遠慮せずに質問をしたり近況報告を詳しく行ったり新たな要望を相談したりしています。
プライドは自身と相手の双方を守る為に誇る
高い専門性を必要とする職種や”一人職場”のような状況の職種ほど他の職種に頼ることを避けます。
相談すると「専門職が相談してくるな」「専門じゃないことに口を出すな」という空気を受けることが多いようです。
業務に追われるケアプランから脱して、良い意味で『他職種協働』での介護を提供するには、職種間の風通しをよくして利用者と家族の方が”話しやすい”環境を作る必要があるのだと思います。
以上、今回の”斜め”な目線からの一案でした。
少しでも”気持ち”が少しでも「軽く」なっていただけたら幸いです。
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