【見守り】方法を見比べて施設や事業所ごとの業務に対する工夫を楽しむ。または参考にする。
【見守り】とは”安全・安心”や”配慮”の介助技法
『見守り』とは
- 安全の為に見て配慮する。
- 気を付けて配慮する。
(参考:岩波国語辞典 第4版 岩波書店)
など、様々な表現が行われています。
対象となる人物の安全を確保する為に行われる行為です。
介護のおける『見守り』
介護保険での『見守り』も基本的には安全等の確保ですが、定められたものがあります。厚生労働省の「介護最新情報Q&Avol.637」(PDF)で解答されています。
自立支援と重度化防止の観点からトイレなどの日常生活や移動などを”見て”・”声かけ”して行う援助となっています。
介護の『見守り』は経験や配慮を要求している
様々なサイトで『見守り』と「監視」の相違や”個人”と”集団”での『見守り』に関して注意喚起や上手に行うヒント・手助けを発信しています。
施設・事業所や在宅に関わらず、対象者に配慮した上での『見守り』はプライバシーと安全の確保という非常に難しい線引きを説明しています。
ある程度経験を積んだ人にとっても「慣れによる見落とし」に注意が必要で簡単そうでいて意外と高度な介護技術です。
※
共通の筈の【見守り】も施設・事業所ごとに工夫しているため距離や内容に差がある
『見守り』のケアプランへの記入方法で差が見えてくる
施設によっては”近位”と”遠位”と言う形の距離で区別する方法やレクリエーション参加時や茶話会時などのように場面で区別する形でケアプランに記入するようなところもあります。
前述したように具体的な『見守り』に関する記述はありますが、それぞれの施設・事業所の工夫という点で特に”正解”や”不正解”はありません。
但し、個人的には「関わる場面は基本的に『見守り』や”観察”に始まり、必要に応じて手を添える・支える・代わりに行う、などの支援を行う」事が介護だと考えているので余りにも細かすぎる記載は、「普段の業務をどのように捉えているのか」と若干疑問を感じます。
とはいえ、この記載を見ることによって”介護員として”職場を選ぶ際にも、
”家族として”提供者を選ぶ際にも
「どのようにサービスを考えて提供しているか」を
検討するヒントの一つになります。
【見守り】を工夫する事で利用者との関係構築の切っ掛けを作る
当然のことですが、麻痺などで寝起き等の生活動作に介助を要する方ばかりでなく、認知症の方の行動で安全を保つことも『見守り』です。
毎回上手くいくわけではありませんが、『見守り』を意識して身体的な面や心理的な面での距離感をコントロールすることは信頼関係構築の切っ掛けや評価の判断基準になりえます。
それぞれの施設や事業者がどのように利用者の生活を援助する為に
『見守り』を工夫しているか、という目線で見てみるのもいかがでしょう。
以上、今回の”斜め”な目線の一案でした。
読んで”気持ち”がほんの少しでも「軽く」なっていただければ幸いです。
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